大学資金をどうやって準備するの?

家計管理

大学資金の準備は早い方が良い。

大学は子どもが自立するための大切な学びの場です。しかし費用がとても大きいことが悩みの種。奨学金を使えば大学に通えますが、子どもに「借金を背負わせたくない」という気持ちが強くありました。この記事はかかりどきの子育て世代が早く始めてほしい教育資金の準備について書いています。教育資金に早すぎる準備はないと思います。この記事を読んで早くからコツコツ始めましょう!

大学費用の目安!かかる費用を把握しよう。

大学費用は国公立と私立でかなりの差があります。具体的には以下の通りです。自分の子供達が行きたい大学候補が見つかり次第、詳細は調べた方良いです。大学費用も年々高くなってきていますので常に情報はアップデートが必要ですね。

  • 国立大学(4年間):約242万5000円
    • 入学料:約28万2000円
    • 年間授業料:約53万5800円
    • その他の諸経費を含めた総額:約242万5000円
  • 公立大学(4年間):約245万5000円
  • 私立大学(4年間):約469万円(文系の場合)
    • 私立の理系学部はさらに高く、文系よりも平均140万円ほど多くかかるため、約610万円が目安となります。

このように、私立大学になると国公立の2倍近い費用が必要になることもあります。教育費用がこれほどかかるからこそ、我が家では計画的な準備が欠かせないと感じてきました。


多くの家庭が利用する3つの教育資金準備方法

  • 銀行の預貯金(60.8%)
    多くのご家庭が利用する、最もシンプルな貯蓄方法です。使いたいときに引き出せて安心ですが、利息がほとんどつかないので「増やす」目的にはあまり向いていないかもしれません。

  • 学資保険(52.5%)
    毎月一定額を積み立て、決まった時期に教育資金を受け取れる保険です。メリットは、満期になればまとまった額が受け取れることです。ただし、保険の仕組み上、途中で解約すると元本割れする可能性がある点には注意が必要です。

  • 児童手当の活用(49.9%)
    児童手当をすぐに使わず貯めておく方法です。子どもの年齢や収入によって異なりますが、しっかり積み立てていくと、教育資金の大きな助けになることが多いです。しかし児童手当だけでは大学の教育資金は不十分です。

投資信託(新NISA)を活用する家庭はまだ少数派

新NISAである「投資」を活用した方法は、全体の22.3%にとどまっています。投資はリスクがある分、資産が増える可能性もあるのですが、日本ではまだ投資へのハードルが高いと感じる方が多いようです。

私が「新NISA」をおすすめする理由

これからはつみたてNISAの活用が非常におすすめです!つみたてNISAは、一定額を長期的に積み立てていく投資信託で、年間360万円までの投資分が非課税になるため、運用で得た利益に税金がかかりません。コツコツと積み立てることでリスクを分散でき、長期的に見ると預貯金よりも資産を増やす可能性が高くなります。

おすすめの投資信託4選

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

  • どんな銘柄か?
    世界中の株式市場に幅広く投資するインデックスファンドです。地域を問わず、各国のさまざまな企業に分散投資ができるため、リスクも抑えやすくなります。
  • 特徴
    低コスト:信託報酬(運用の手数料)が0.05775%と非常に低い
    世界中に分散投資:これ1つで全世界の株式に投資できるため、他の銘柄を組み合わせなくてもリスクが分散
  • こんな人におすすめ
    「手間をかけずに世界中に投資したい」「1本で分散投資したい」と考える方に向いています。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

  • どんな銘柄か?
    アメリカの株式市場に上場している大型企業500社に投資するファンドです。S&P500というアメリカ株式の代表的な指数に連動しており、成長が期待できる米国市場に投資できます。
  • 特徴
    アメリカの成長に注目:世界最大の株式市場であるアメリカ市場の成長を期待できる。
    低コスト:インデックスファンドなので、信託報酬も比較的低い。
  • こんな人におすすめ
    「成長が期待される米国市場に集中して投資したい」という方にぴったりです。アメリカ市場に    連動するため、成長の恩恵を受けやすいといわれています。

ひふみプラス

  • どんな銘柄か?
    国内株式を中心に投資するアクティブファンドです。アクティブファンドとは、運用のプロが市場の状況を見ながら銘柄を選び、利益を狙って運用するファンドのことを指します。
  • 特徴
    運用成績が好調:運用実績が良く、安定しているため、一定のリターンが期待できます。
    国内企業に投資:日本の企業を中心に投資するため、身近な市場での成長に投資ができます。
  • こんな人におすすめ
    「日本の企業に投資したい」「運用プロの判断を活かしたい」という方に向いています。アクテ
     ィブファンドなのでインデックスファンドよりも信託報酬はやや高めですが、運用の工夫が   されています。

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

  • どんな銘柄か?
    国内外の株式、債券、不動産など8つの資産に均等に投資するバランス型ファンドです。リスクを分散しながら、安定的な成長を目指せるのが特徴です。
  • 特徴
    分散投資が1本で可能:株式だけでなく債券や不動産なども含めて、幅広く分散されています。
    安定的な運用:値動きが比較的穏やかなので、リスクを抑えつつ少しずつ資産を増やしたい人に        向いています。

 ・こんな人におすすめ
  「安定的にリスクを分散させたい」「1本でいろいろな資産に投資したい」という方におすすめで
  す。初心者の方も安心して始められます。

長期投資のメリットと効果的な投資方法

なぜ長期投資がおすすめなのか?

長期投資をすると、経済の成長に合わせて資産も増えていく傾向があります。特に世界経済は長期的に見ると成長しているため、リーマンショックやコロナショックといった一時的な下落を乗り越えて資産が増えていくケースが多くあります。

複数の銘柄でポートフォリオを組む

先ほど紹介した銘柄はそれぞれに特徴があるので、複数を組み合わせるとリスクの分散効果が高まります。例えば、全世界株式に加えて米国株式ファンドを組み合わせたり、国内の安定資産とバランス型ファンドを組み合わせると、相場の変動に強くなりやすいです。

積立投資でリスクを抑える

積立投資は、決まった金額を毎月コツコツと投資していく方法です。この方法であれば、相場が上がっているときには少ない口数を、相場が下がっているときには多くの口数を買うことになり、平均取得単価が抑えられます。この「ドルコスト平均法」によって、長期的な成長が期待できるとされています。

リスクを理解して選ぶ

投資にはリスクが伴います。長期投資であっても、元本割れのリスクがゼロではありません。投資する前に、自分がどの程度のリスクを許容できるかをよく考え、安定的に増やしたいのか、それとも少しリスクを取ってでも成長を狙うのか、目的に合った商品を選ぶことが大切です。


大学資金を貯める際に注意したいポイント

家計のバランスを考慮する

大学資金を貯めるために無理をして家計が苦しくなってしまっては、本末転倒です。家計のバランスを考えながら、無理のない範囲で少しずつ積み立てていくことが大切です。例えば、生活費を節約したり、固定費を見直すことで、毎月少しずつ大学資金に回せるお金を確保することができます。

子どもと早めに話し合う

大学進学に向けて、子ども自身に進学費用の現実を理解してもらうことも大切です。我が家では、高校生の子どもに対しても、奨学金制度やアルバイトの重要性について早めに話をしました。進学費用の一部を自分で負担する覚悟を持たせることで、親子で協力して乗り越えていく姿勢が生まれます。

補助金や奨学金の活用

進学先の学費負担を軽減するために、奨学金や各種の補助金も活用しましょう。特に、給付型の奨学金や大学独自の助成金などは、返済の負担がないため積極的に検討する価値があります。申し込みには一定の条件があるため、事前にしっかりと情報収集をしておくことが重要です


まとめ

「奨学金や借金に頼らず、親が準備した範囲内で大学生活を送る」という方針をとることで、我が家では子どもたちが学びに専念できる環境を作ってきました。特にこれから教育資金を考える方には、学資保険に加えてNISAも選択肢として検討することをおすすめします。無理のない範囲で計画的に貯めた資金があれば、子どもたちは卒業後に借金の心配をすることなく、自由に自分の夢に向かって進んでいけるでしょう。私の経験が、同じようにお子さんの未来を支えたいと考えている方のお役に立てれば嬉しいです。

 

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