子どもが生まれたし、そろそろ保険に入ったほうがいいかな?そんなふうに考えるママやパパは多いと思います。生命保険は”もしもの安心”を買うものです。でも入り方を間違えると結構な金額のムダな出費になることもあるのです。この記事では家計に優しく、でもしっかり安心できる保険の入り方を分かりやすくお伝えしますね。
損する人の典型パターンとは?
私もそうだったように保険をしっかり調べて加入する人が稀な人です。軽い気持ちでセミナーや無料相談会にいきそのまま加入する人の特徴があります。
すすめらるがままに入る(相手任せ)
「勤務先に来た保険のお姉さんに言われて」「学生時代に友達が営業始めたから」など、すすめられるがままに加入してしまったケース。内容をよく見ないまま入ると、不要な保障が含まれていたり、割高なプランになっていたりするのです。

私は20年高額の保険料を支払ってました
貯金代わりに…」で終身保険
「どうせお金を払うなら、返ってくる保険がいいよね」という理由で終身保険や学資保険に加入。確かに戻ってくるお金はあるかもしれませんが、返戻率や途中解約のリスクを知らずに入ると、損をする可能性が高いです。
「とりあえず入っておけば安心」
自分の入る保険はせめて自分で分かってないと使いたい時に使えないことになります。自分のわからない保険には入らないという心構えで決めて下さいね。
保険の役割を”分解”して理解する
そんなこと言われても保険ってよくわからないよ〜。
そうなんです、保険は分かりにくいので必要な保障だけを切り出す視点がとても大切です。保険の役割は3つに分解してみます。
- 万一の補償(死亡・高度障害)
- 医療保障(入院・手術費)
- 貯蓄性(学資・老後など)←ここに”損”が潜んでいる
自分のライフプランにおいて必要な保障を選んでいくことが大切です。
損をしないための保険選び3原則
原則①:「定期保険+掛け捨て」をベースにする
「掛け捨てはもったいない」というイメージがあるかもしれませんが、実は一番コスパが良いのが掛け捨てタイプ。
必要な保障を必要な期間だけ持てば、保険料を大きく抑えることができます。
例:30代・子ども2人の家庭で、夫が死亡保障3000万円・保険期間10年の定期保険に加入するとしても、月3,000〜5,000円程度で済むこともあります。
原則②:貯蓄」は保険でなく、投資で準備する
終身保険や学資保険で「お金が返ってくるから安心」と思って入る人がいますが、返戻率は実はそんなに高くありません。
途中で解約すると元本割れすることが多いです。
iDeCoや新NISAなど、税制メリットのある制度を使って、保険以外で貯蓄・運用をしたほうが賢い選択になることが多いです。
ただ、投資は長期投資げが前提ですので10年以内に現金が必要なものは貯金で貯めることをおすすめします。
原則③:「必要保障額」をきちんと逆算する
なんとなく「3000万円あれば安心かな…」と決めるのではなく、「実際に家族が生活していくにはいくら必要か?」を数字で計算してみることが大事です。
- 残された家族の生活費×年数
- 教育費
- 住宅ローンの残り
社会保障制度を活用して不足分を任意保険で補うイメージです。子育て世代に
は思ったより手厚い保障がありますのでバランスを取りながら自分にあった保険を選びましょう。
我が家の保険設計を紹介します
我が家(40代夫婦・子供2人)では、保険を次のように設計しています。
夫:死亡保険:定期保険 2000万円(子どもが大学卒業するまで)
医療保険:なし
妻:死亡保険:なし
医療保険:なし
学資:学資保険ではなく、ジュニアNISA+貯金で準備中(長期運用が前提)
ポイントは「必要な保障を必要な期間だけ」持つことです。子どもが独立すれば、死亡保障も必要なくなりますし、そのぶん貯蓄や投資にお金をまわすことができます。
自分に合った保険を選ぶ方法
ここまで読んで、「でも、うちの場合はどうなんだろう?」と思った方もいるかもしれません。
保険は家庭によって必要な金額も内容も違います。
以下の方法で“自分に合った保険”を見つけるのがおすすめです。
自分で比較して選ぶ
- ネットで見積もりを取りながら比較する
- 比較サイトを使って条件を絞る
メリット:コストがかからず自由に選べる
デメリット:仕組みを理解していないと、判断に迷う
プロに相談してみる
- 有料のFP相談サービスを使うのも一つの手
- 保険の営業ではなく、複数の会社を比較できるFPが理想
メリット:プロなので自分にあう保険を探ししてくれる
デメリット:割高な保険を勧められることが多い
【まとめ】「損しない保険選び」はムダを知ることから
生命保険は、家族を守るための大切な備え。でも、入り方を間違えると、毎月の保険料が“ムダなお金”になってしまう可能性もあります。
損をしないためには、
- 必要な保障を見極める
- 掛け捨てをうまく使う
- 保険に貯金機能を求めない
この3つを意識するだけで、家計にやさしく、安心できる保険設計ができます。
家族の未来を守りながら、ムダのない保険を選びましょう。