仕事から帰ってきて、ご飯を作って、子どもをお風呂に入れて、やっと一息ついたとき。
カードや銀行の引き落としのメールが届いた時、こう思ったことはありませんか?
「保険料、毎月けっこう引かれてるな…」
でも、内容を確認しようとすると、証券は押し入れの奥だし、調べる時間もないし、また営業されるのも嫌だし…。
結局「まあいいか」と、そのまま放置。
私も同じでした。
実は私、以前は保険代理店で働いていました。FP2級も持っています。
それでも、自分の保険を見直すのは後回しにしていたんです。
でも、ある日ちゃんと向き合ってみたら、毎月かなりの金額を払いすぎていたことに気づきました。
代理店で何百件もの保険を見てきた私が、正直に言います。
日本人の多くは、保険を払いすぎています。
仕組みを知らないまま契約すると、知らず知らずのうちに払いすぎになってしまう。
それが保険の世界なんです。
この記事では、同じワーキングママとして、「あ、これ私かも」と気づいてもらえるように、払いすぎている保険の5つのサインをお伝えします。
保険証券が手元にある方は、ぜひ一緒に確認してみてください。
その保険料、本当に必要ですか?5つのサインを確認しよう

サイン① 貯蓄型保険に入っている
「満期になったらお金が戻ってくる保険に入っています」
こう言うママ、すごく多いんです。
終身保険・養老保険・学資保険…「貯蓄しながら保障も得られてお得!」という説明を受けて加入した方がほとんどだと思います。
気持ち、すごくわかります。
忙しい中で「これ一本で貯蓄も保障もOK」って言われたら、それで安心しちゃいますよね。
でも、代理店で働いていた私だからこそ言える本音があります。
貯蓄型保険は、代理店にとって手数料が高い「売りたい商品」なんです。
少し冷静に考えてみてください。
| 掛け捨て保険 | 貯蓄型保険 | |
|---|---|---|
| 毎月の保険料 | 安い(例:3,000円) | 高い(例:15,000円) |
| 保障内容 | シンプル | 複雑 |
| 満期時 | 戻らない | 一部戻る |
| 差額を自分で運用したら | NISAで増やせる | 保険会社が運用 |
毎月の差額12,000円を自分でNISAに回したら、長期的には貯蓄型保険より資産が増える可能性が高いんです。
「戻ってくるお金」は、自分が積み立てたお金の一部にすぎません。
保険は保障のため。お金を増やすのはNISA・iDeCoで。
この考え方を知っているだけで、毎月の保険料をぐっと減らせます。
サイン② 特約がたくさんついている
ちょっと聞いてみてもいいですか?
あなたの保険、特約がいくつついているか、すぐ答えられますか?
保険証券を開いてみると、「入院特約」「手術特約」「がん特約」「三大疾病特約」「就業不能特約」…と、びっしり書いてあることがあります。
一つひとつは月数百円でも、積み重なると毎月数千円になっていることも珍しくありません。
代理店で働いていたとき、こんな場面をよく見ていました。
お客様が「この特約って何ですか?」と聞くと、担当者が「万が一のときに役立ちます」とざっくり答えて、そのまま契約が進んでいく。
結局、「なんとなくつけた特約」がどんどん増えていくんです。
今すぐ保険証券を開いて、特約欄を見てみてください。
- 名前を見ても何をカバーするか説明できない
- 子どもが独立した後も必要かわからない
- 公的医療保険でカバーできる内容かもしれない
- 貯蓄で対応できるリスクかもしれない
1つでも「よくわからない」があれば、見直しのサインです。
忙しいママにとって、保険の内容を把握する時間はなかなか取れませんよね。
でも、知らないうちに毎月お金が消えているのはもったいない。
ぜひ一度だけ、腰を上げて確認してみてください。
サイン③ 子どもの医療保険に入っている
「子どものために」と、子ども専用の医療保険に入っているママも多いですよね。
子どもを守りたい気持ち、すごくよくわかります。
でも、実はこれ、多くの場合必要ないんです。
なぜかというと、日本の公的医療制度は子どもに対して、本当に手厚いからです。
- 乳幼児医療費助成制度:ほとんどの自治体で中学卒業まで医療費がほぼ無料
- 高額療養費制度:医療費が一定額を超えた分は国が負担
- 入院時の食事代:1食260円程度の自己負担のみ
つまり、子どもが入院・手術をしても、実際に払うお金はほとんどかからないケースが多いんです。
それなのに毎月1,000〜3,000円を保険料として払い続けるのは、正直もったいない。
その分を子どもの習い事費用や教育費の積み立てに回す方が、子どもの将来にとってずっと役立ちます。
ただし、自治体によって助成の範囲は異なります。
まずお住まいの自治体の制度を確認してみてくださいね。
サイン④ 医療保険の保障が手厚すぎる
「入院したら1日1万円!」
頼もしいですよね。私も最初はそう思っていました。
でも、実はこれ、今の医療事情に合っていない可能性があります。
医療の進化で、入院日数は年々短くなっています。
- 1990年代:約40日
- 2000年代:約20日
- 現在:約16日(手術を伴う入院はさらに短い場合も)
「1日1万円保障」でも、入院が5日なら保険金は5万円。昔に比べて、恩恵を受けにくくなっているのが現実です。
さらに、高額療養費制度という強い味方があります。
年収約370〜770万円の場合、1ヶ月の医療費の自己負担上限は約8〜9万円。100万円かかる手術をしても自己負担は約9万円で済みます!
この制度、知っていましたか?
私が代理店で働いていたとき、この制度をちゃんと説明してから保険を提案している担当者は、正直あまり多くありませんでした。
知らないと「手厚い保障が必要」と思い込んでしまいますよね。
でも、制度を知った上で考えると、必要な保障はもっとシンプルで十分なことが多いんです。
- 貯蓄が100万円以上ある→ 保障を薄くしても緊急時に対応できる
- 貯蓄がまだ少ない→ 薄めの医療保険で最低限カバーしつつ貯蓄を増やしていく
医療保険は「貯蓄が少ない時期の保険」と割り切るのが賢い考え方です。
サイン⑤ ライフステージが変わっても保険を見直していない
これが、一番多い「払いすぎパターン」です。
結婚、出産、住宅購入、子どもの独立…。
ワーキングママの毎日はめまぐるしく変わっていきますよね。
でも、保険ってそのたびに見直していますか?
保険は「加入したら終わり」じゃないんです。家族構成や収入が変わるたびに、必要な保障も変わります。
代理店でよく見ていた「見直し忘れ」パターン:
- 独身時代に入った保険のまま→ 結婚・出産後も変えていない(保障が足りていない可能性)
- 子育て中に入った高額な死亡保障のまま→ 子どもが独立しても変えていない(完全に払いすぎ)
- 住宅ローンを組んだのに→ 団信と死亡保障が重複している
- 専業主婦になったのに→ 共働き時代の就業不能保険を継続している
特に見落としやすいのが「団体信用生命保険(団信)」との重複です。
住宅ローンを組んでいる方は、多くの場合「団信」に加入しています。これは、ローンの名義人が亡くなった場合にローン残債がゼロになる保険です。
団信に加入しているのに、さらに高額な死亡保障の生命保険を払い続けているご家庭が本当に多いんです。
これ、二重払いになっています。
住宅ローンを組んだとき、忙しくてそのまま確認できなかった方は、ぜひ一度チェックしてみてください。
「当てはまるかも…」と思ったら。今すぐできる3ステップ
ここまで読んで「これ、私のことだ…」と感じた方。大丈夫です。
今からでも全然遅くありません。
忙しいワーキングママでもできる、シンプルな3ステップをお伝えします。
STEP1 保険証券を全部引っ張り出す(所要時間:15分)
押し入れの奥に眠っている保険証券を全部出してみてください。
「どんな保険に入っているかよくわからない」という方、実はすごく多いです。私の代理店時代のお客様でも、半数以上がそうでした。
確認するポイント5つです。
・毎月の保険料
・特約の内容と保険料
・保障の期間(いつまで続く?)
・受取人は誰になっている?
STEP2 毎月の保険料合計を出す(所要時間:5分)
すべての保険料を足して、毎月・年間でいくら払っているか計算してみてください。
多くの方が「こんなに払ってたの!?」と驚きます。
保険料の適正な目安は手取り収入の5〜7%程度。例えば手取り30万円のご家庭なら、月1.5〜2.1万円が目安です。
これを超えているなら、見直しのサインです。
STEP3 不要な保険・特約をリストアップする(所要時間:30分)
この記事の5つのサインと照らし合わせて、「これ、いらないかも」という保険・特約を書き出してみてください。
すぐに解約しなくて大丈夫です。まずリストアップするだけでOK。
次のステップは、準備ができてからFPに相談することです。ただし、相談前にやるべき準備があります。それはこちらの記事で詳しく書いています。
まとめ
毎日仕事に家事に育児に、本当によく頑張っていますよね。
だからこそ、知らないうちに消えているお金は、ちゃんと取り戻してほしいんです。
今日お伝えした5つのサインをおさらいします。
- ✅ サイン① 貯蓄型保険に入っている→ 保障と資産形成は分けて考えよう
- ✅ サイン② 特約がたくさんついている→ 意味のわからない特約は見直しのサイン
- ✅ サイン③ 子どもの医療保険に入っている→ 公的制度が手厚いので多くの場合不要
- ✅ サイン④ 医療保険の保障が手厚すぎる→ 高額療養費制度を知った上で判断しよう
- ✅ サイン⑤ ライフステージが変わっても見直していない→ 結婚・出産・住宅購入のたびに確認しよう
払いすぎた保険料を見直して浮いたお金を、NISAやiDeCoで運用する。
それが、忙しい40代ワーキングママの家計を守る、一番シンプルで確実な方法だと私は思っています。
まずは今夜、保険証券を1枚だけ引っ張り出すことから始めてみてください。
小さな一歩が、家計を変えるきっかけになります。
応援しています!
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※この記事はFP2級・元保険代理店勤務の筆者による個人的な見解をもとに作成しています。保険の加入・見直しは、ご自身の状況に合わせてご判断ください。

