【実体験】扶養内103万から年収400万へ|130万・150万の壁を超えた働き方と後悔しない選択

家計管理

この記事は、幼稚園時代に飲食パートで103万円以内に収めていた私が、子供の成長に合わせて働き方を変え、最終的に年収400万円の正社員になるまでの実話です。扶養の壁で悩んでいるワーキングママに、少しでも参考になれば嬉しいです。

「扶養を外れたら、損するんじゃないかな」

そう思いながら、ずっとパートのシフトを調整していた時期があります。

103万円のラインが近づくと、11月・12月のシフトを意図的に減らす。毎年の秋、同じことを繰り返していました。

でも今、振り返ってみると思うんです。
あの「壁の内側に留まり続けようとしていた時間」が、実はいちばんもったいなかったかもしれない、と。

この記事では、私がどうやって扶養の壁を一つずつ越えてきたか、家計にどんな変化があったかを、具体的な数字と一緒に全部お話しします。

「このままパートでいいのかな」と感じているあなたに、少し違う視点を届けられたら嬉しいです。

「扶養を守り続けるべき?」幼稚園ママ時代の私の悩み

子供が幼稚園に入ったとき、私は近所の飲食店でパートを始めました。勤務時間は9時から14時。幼稚園の送り出しが終わってから働いて、お迎えの前に帰る——そのギリギリのスケジュールです。

その頃の私の頭の中には、常に「103万円」という数字がありました。夫の扶養に入っていれば、自分で社会保険料を払わなくていい。税金の控除もある。だから「損をしないために、絶対に越えてはいけない」と思っていました。

幼稚園の9時〜14時というのは、実はパートにとってかなり厳しい条件です。
使える時間が5時間しかない。でもその制約の中で、私は「今できる最善」を選んでいました。

悩んでいたのは私だけじゃないはずです。ママ友との会話でも「103万超えそうになったからシフト入れなかった」「夫の会社から扶養手当が出てるから越えられない」という声をよく聞きました。

扶養の壁って、実はすごく複雑なんですよね。「越えたら損」という思い込みが広まっているけれど、実際のところどうなのか。私自身、長い時間をかけて体で学んでいくことになりました。

103万の壁|飲食パートで家計を守った時代

 

103万円以内で働くということ(※2025年からルールが変わっています)

⚠️ 2025年からの変更点

私が働いていた当時の「所得税がかからない上限」は103万円でした。しかし2025年(令和7年)の税制改正により、この上限は123万円に引き上げられました。今パートで働いている方は、最新の情報を必ずご確認ください。

103万円という数字は、かつての「所得税がかからない上限」でした。この金額を超えると自分に所得税がかかり始め、夫の会社によっては「配偶者への扶養手当」がなくなるケースも。当時の私は毎年秋になるとシフトを調整して、年収95〜100万円前後に収めていました。

今の方が知っておくべき「扶養の壁」は、実は4段階あります。

壁の種類 金額 内容
所得税の壁 123万円(2025年〜) 自分の所得税がかかり始める。以前は103万円だった
社会保険の壁① 106万円 従業員51人以上の会社で週20時間以上働く場合、社会保険加入が必要
社会保険の壁② 130万円 夫の扶養から外れ、自分で社会保険に加入する必要がある
配偶者特別控除の壁 150万円 これを超えると夫側の配偶者特別控除が段階的に減っていく

※ 106万円の壁は2026年10月からさらに従業員21人以上の会社に拡大予定です。
パートで働いている方は今後も注意が必要です。

習い事は「子供が選んで・自分で通える範囲」だけ

この頃から、私には一つのルールがありました。習い事は1人1万円まで。そして、自分で通える場所だけ。

子供が「やりたい」と言ったものを否定したくなかった。でも送迎の時間も、費用も、正直きつかった。だから「自分で通えるところ、1万円以内」というラインを引いたんです。

受験中の塾に関しても子供達が自分で通える塾を探した来てくれたので、送迎はなかったのが本当に助かりました。

📌 POINT|習い事費を抑えるコツ

  • 子供本人が「やりたい」と言ったものだけにする(やりたいことはやらせてみる)
  • 自力で通える距離を条件にする(送迎に関しては仕事でできないこともあるので)
  • 1人あたりの上限を決めておく(我が家はとりあえず1人月1万円)

130万の壁|嘱託職員になって、社会保険に自分で入った

 

子供の成長が、働き方を変えるきっかけになった

子供が小学生になったとき、私の働ける時間が少し広がりました。9時から16時まで働ける仕事を探して、嘱託職員(会社と直接契約する非正規雇用)として採用されたんです。

収入は130万円以内。本来なら「130万の壁」の内側に収まる金額ですが、会社の規模と週の労働時間の条件が重なって、社会保険への加入が必要になりました。

最初は「損をするのかな」と思いました。社会保険料を自分で払うということは、手取りが減るということ。でも、その時に少し立ち止まって考えたんです。

厚生年金に加入することにした理由

「私は、正社員を目指すつもりでいた。
だったら、厚生年金に早く入った方が、将来もらえる年金が増える。
短期的には手取りが減っても、長期的には絶対プラスになる」

この判断、今でも正解だったと思っています。

さらに、社会保険に加入したことで傷病手当金(病気やケガで休んだときに給与の約2/3が出る制度)や遺族年金の保障が手厚くなりました。そこで思い切って、それまで払っていた民間の生命保険を解約したんです。

項目 社会保険加入前 社会保険加入後
年収 〜103万円 約130万円
年金 第3号(夫の扶養) 厚生年金(自分で加入)
傷病手当金 なし あり(給与の約2/3)
民間生命保険 加入中(毎月支払いあり) 解約(社保で代替)
トータルの安心感

保険料の支払いがなくなった分、実質的な家計の負担はほとんど変わりませんでした。むしろ、保障が手厚くなった分、安心感は増したくらいです。

「壁の内側より外を目指す」150万超えへの転換点

子供の成長につれて、これからの生活費が上がること、教育費がかかることはわかっていました。

「150万の壁を意識して収入を抑えよう」ではなく——「150万を超えて、稼ぐぞ!」という時期に近づきてきたのです。

子供のやりたい!と自分たちの老後資金の準備を始めるのには私の収入を上げることが早いと思いました。

💡 150万の壁の本当の意味

150万円を超えると「配偶者特別控除」が段階的に減っていきます。でも、それ以上に収入が増えれば、差し引きでプラスになります。壁を意識して収入を抑えるより、壁を越えてしっかり稼ぐ方が、家計全体では得になるケースがほとんどです。

子供が中学生と小学校高学年になった頃、私は契約社員として採用されました。年収は約170万円。扶養という概念からは完全に外れましたが、後悔は一切ありませんでした。

子供の成長とともに収入が変わった|170万→280万→400万

 

夏休みの乗り越え方も変わっていった

小学生の頃、夏休みの対応が一番大変でした。学童はあっても時間が限られる。ご飯の問題もある。

我が家が選んだのは、「私の実家に2人で泊まり込んでもらう」という方法でした。子供2人だけで実家に預けて、私は働く。最初は「寂しい思いをさせてしまうかな」と心配していたのですが……

子供たちは「楽しかった!」と言って帰ってきました。
祖父母と過ごす時間、友達と自由に遊ぶ時間。むしろ寂しいどころか、大冒険だったようです。
あの夏休みは、子供たちの良い思い出になっているみたいです。

遊びすぎて普段の生活に戻るのが少し大変でしたが、今でも親以外の人の力も借りて子供が楽しいしければ良しと思っています。

小学生の時は上の子が下の子の面倒をよく見てくれていたのも、大きかったです。「きょうだいがいること」が、我が家のチーム力だったなと思います。

収入の変化をまとめると

時期 子供の状況 働き方 年収
幼稚園時代 幼稚園児 飲食パート(9〜14時) 103万円以内
小学校低学年 小学生 嘱託職員(9〜16時) 約120万円
小学校高学年〜中学 中学生+小5 契約社員 約170万円
子供が自立してきた頃 高校生+中学生 正社員 約280万円
転職後・現在 高校生+中学生 正社員(転職) 約400万円

子供が小さいうちは「時間」を最優先にして働き方を選んでいました。そして子供が自立してきたタイミングで、少しずつ「収入」にも重心を移していったんです。

扶養の壁を越えて良かったこと・後悔したこと

良かったこと

  • 将来もらえる年金が増えた(厚生年金の加入期間が長くなった)
  • 傷病手当金などの保障が手厚くなった(民間保険を解約できた)
  • 自分のお金に自信が持てるようになった
  • 子供に背中を見せられた気がする

後悔したこと(正直に書きます)

  • もっと早く扶養を外れていればよかったと思う時がある
  • 103万に縛られてシフトを減らしていた時間が、今思えばもったいなかった
  • iDeCo(個人型確定拠出年金)をもっと早く始めればよかった

後悔とはいえ、あの頃の自分には「その選択しかできなかった」事情もあります。だから責めているわけじゃない。ただ、今悩んでいる誰かに「早めに動いた方がいいよ」と伝えたくて書いています。

今、迷っているあなたへ

「扶養を外れるのが怖い」という気持ち、わかります。

私もずっとそうでした。103万というラインが、なんとなく「安全地帯」に見えていた。でも実際に越えてみて気づいたのは、「壁の外は、思っていたより怖くなかった」ということです。

大事なのは、正しい選択をすることじゃなくて、その時の自分と家族に合った最善を選ぶこと。

子供が小さいうちは時間を最優先に。子供が自立してきたら収入にシフトする。それだけのことです。

今は時間勤務等などがありますので、大いに活用して仕事を続けて欲しいと思います。

📋 まとめ|扶養の壁との向き合い方

  • 123万の壁(2025年〜):税金の壁。所得税がかかり始めるライン。以前は103万円だった
  • 106万の壁:社会保険の壁。会社規模・労働時間によって加入が必要になる
  • 130万の壁:社会保険の壁。夫の扶養から外れるライン
  • 150万の壁:「超えて稼ぐ」方が家計全体ではプラスになりやすい
  • 大切なのは「子供の年齢×自分の体力×家計のバランス」で判断すること
  • どの壁も、越えた先には後悔より「やってよかった」が多かった

家計の管理ツールとしては、収入の変化を見える化するために私も使っているマネーフォワード MEがおすすめです。扶養を外れたタイミングで手取りがどう変わるかも、ひと目で把握できます。

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あなたの「その時の最善」が、きっと未来の自分を助けてくれます。焦らず、でも立ち止まりすぎず。一歩ずつ、進んでいきましょう。

※ 本記事の税・社会保険に関する情報は2025年5月時点のものです。制度は変更される場合がありますので、最新情報は国税庁・日本年金機構の公式サイトでご確認ください。