焦って妥協したくない。だから先に貯める。20年間それだけを続けてきた話

家計管理

この記事は、20年間借金ゼロで家電も車も教育費も納得のいく選択をしてきた私の話です。
特別な収入があるわけじゃない。ただ「先に貯めておく」ことだけを続けてきました。

結婚式の準備をしていたとき、夫に車のローンが50万円あることが発覚しました。

私がとった行動は、結婚式の予算を削ってローンを先に返すことでした。

夫はびっくりしていました。「人生に一度の結婚式より、車のローン返済を優先するの?」と思ったようです。今でも笑いながらその話をしてきます。

でも私には、新しいスタートに借金があることがどうしても嫌だったんです。

小さな利子でも、積み重なれば大きな負債になる。
借金がある状態でスタートするより、ゼロからスタートしたかった。
結婚式は思い出に残るけれど、ローンも思い出に残ってしまうから。

それ以来、我が家にローンはありません。夫も今ではすっかり「うちはローンを組まない家」だと理解しています。

私がずっとやってきたのはただ一つ。いつか必ず来る出費のために、先に貯めておくこと

家計管理はゆるーく始めていい。でも、やるからにはストイックに。20年間、そのスタンスで来ました。最初は家族もそこまでやるのか!と、驚いていたようですが今では慣れっこです。

新しいスタートに借金を持ち込みたくなかった

夫はもともとローンに抵抗がないタイプです。「月々の支払いが少なければいい」という感覚。でも私は逆で、利子が積み重なることへの違和感がずっとありました。

小さな利子でも、10年・20年で見ると相当な金額になります。その分を他のことに使えたら——そう考えると、やっぱり借金をしてまで買いたいとは思えなかった。

結婚というスタートで、その考え方を徹底することにしました。夫のローンを返してゼロにして、そこから二人で積み上げていく。それが私の出した答えでした。

💡 私が「先に貯める」ことを選んだ理由

  • 小さな利子でも積み重なると大きな負債になる
  • 借金があると、家計の主導権が自分にない感覚になる
  • ゼロから積み上げた方が、使えるお金の実感がある
  • 何より、借金があるとどこかずっと落ち着かない

我が家には「家電備え貯金」がある

目標は「一気に3つ壊れても大丈夫」な金額

我が家には、家電専用の貯金があります。

目標金額の決め方はシンプルで、「冷蔵庫・洗濯機・エアコンが一気に壊れても、全部買い替えられる金額」をキープすること。

3つ同時に壊れることはめったにないけど、それくらい貯めておけば何が壊れても焦らなくていい。そう決めました。

毎年「今年買い替えるかどうか」を見直しています。明らかに調子が悪くなってきたもの、長く使ってきたもの——そういうものを年に一度チェックする感じです。問題なければその年は使い続けるだけ。でも「もし壊れても大丈夫」という状態は、常に維持しています。

納得のいくものを、納得して買う

我が家の家電や車の買い方は、夫婦でこんな感じです。

私が「これくらいの予算が使えるよ」と伝える。夫がその予算の中で、自分が気に入ったものを選ぶ。もし予算を超えるものが欲しければ、「あと何年貯めれば買えるか」を一緒に考える。最終的に買うかどうかは夫が決める。

私は淡々と予算と期間を提示するだけなんです。
「今なら◯◯万円まで出せる。もし◯◯万円のが欲しいなら、あと◯年かかる」
あとはお互いで妥協点を探りながら決めていく。

夫も納得した上で買うから、後から不満が出にくいんですよね。
最後には夫に決めてもらうことが大切です。

夫はもともと「どうせ買うなら納得のいくものを長く使いたい」というタイプ。だから予算と期間がはっきりすれば、急かして安いものを買うよりもずっとすっきり決められます。

車は毎年夫に「今年はどれが欲しい?」と聞く

希望が変わると、積立金額も変わる

車については、毎年夫に聞くことにしています。

「今年はどの車が欲しい?」

夫の希望する車が変われば、目標金額も変わります。去年まで「200万くらいのでいい」と言っていたのに、今年は「やっぱり300万のがいいな」となることもある。その都度、積立の目標を調整します。

毎年聞く理由はシンプルです。買うなら欲しいものを買ってほしいから。希望が変わったまま積立を続けても、最終的に「やっぱり違う車がよかった」になってしまう。だから毎年確認して、ずれがあれば軌道修正します。

「いつか買う」を「いつでも買える」に変える

車の積立は、コツコツ毎月続けています。私は簿記2級を持っているので、会計の世界でいう「減価償却」——つまり「ものは時間とともに少しずつ価値が下がっていく」という考え方を家計にも当てはめています。

難しい話じゃないんです。「今の車は少しずつ古くなっている。だから今日から次の車のための貯金を始める」それだけのこと。

こうしておくと、「欲しいと思ったタイミング」と「買えるタイミング」がほぼ一致するようになります。

先に貯めると「欲しいものを欲しいタイミングで買える」

先に貯めることのいちばんの良さは、実は「節約できる」ことじゃないと思っています。

「納得して買える」こと、だと思うんです。

お金がないと、選択肢が狭まります。「これしか買えない」という状態で選ぶと、本当に欲しいものじゃないものを買うことになる。そしてそれを毎日使うたびに、ちょっとずつ後悔する。

先に貯めておくと、そういうことがなくなります。予算が明確だから、その中で本当に気に入ったものを選べる。家族みんなが「これにしてよかった」と思えるものを買える。

この考え方は、子供の教育費にも同じように当てはめています。

受験費用・大学費用も、子供が小さいうちから少しずつ積み立ててきました。
目標は「医学部や薬学部を志望しない限りは対応できる金額」。

子供がどの進路を選んでも、お金の理由で諦めてほしくない。
そのために先に貯めておく——家電や車と、考え方はまったく同じです。

先に貯める口座のイメージ(我が家の場合) 目的 積立の考え方
家電備え貯金 冷蔵庫・洗濯機・エアコンが一気に壊れても対応できる 目標額をキープ。使ったら補充する
車の積立 欲しい車を欲しいタイミングで買う 毎年希望を確認→目標金額を調整→毎月積立
教育費の積立 受験費用・大学費用を子供の進路に合わせて準備する 医学部以外の進路には対応できる金額を目標に積立
その他目的別 旅行・その他の大きな出費 ゴールを決めてから月々を逆算

口座を目的ごとに分けておくと、「この口座にいくら貯まっているか」が一目でわかります。マネーフォワードMEで管理すると、複数口座をまとめて見られてとても便利です。

20年間、借金ゼロで来られた理由はたぶんこれだけ

20年間、我が家にローンはありません。夫は家計に9割無関心。私一人でずっと管理してきました。

でも困ったことはなかったんです。

家電が壊れても慌てなかった。車も納得のいくものを買えた。子供の進路もお金で狭めずに済んでいる。老後の資金も計画通りに積み立てられています。

特別なことは何もしていないんですよね。
「いつか必ず来る出費」を頭に置いて、先に少しずつ貯めておく。
それだけを20年続けてきただけです。

家計管理はゆるーく始めていい。でも、やるからにはストイックに。
そのスタンスが、ぶれない家計の土台になってきたと思っています。

年に一度、夫に家計の現状を報告します。貯金の残高、老後資金の状況、教育費の見通し、ボーナスの使い道。夫は「ふーん、わかった」くらいの反応ですが、それで十分。家計の主導権が自分にある、というのが一番の安心感です。

今日から始めるなら、まず「一気に壊れたら?」を考えてみて

難しく考えなくて大丈夫です。今日からできることを一つだけ。

「冷蔵庫・洗濯機・エアコンが一気に壊れたら、いくら必要か?」を計算してみてください。

それぞれ買い替えるとしたら——冷蔵庫10〜20万、洗濯機8〜15万、エアコン8〜15万くらいでしょうか。合計で30〜50万円くらいになりますよね。

その金額が今手元にありますか?

あれば、もう「家電備え」はできています。なければ、今日から少しずつ積み立てていく。それだけです。

ステップ やること
① まず計算する 家電3つが一気に壊れたらいくら必要か出す
② 専用口座をつくる 「家電備え用」として別口座に分けておく
③ 毎月少しずつ積み立てる 給料日に自動で移す設定にすれば忘れない
④ 次は車・教育費・老後資金へ広げる 一つできると、他も自然に広がっていく

📋 まとめ|先貯めで変わること

  • 家電が壊れても慌てなくなる
  • 予算が明確だから、納得のいくものを選べる
  • 欲しいものを欲しいタイミングで買える
  • 子供の進路をお金の理由で狭めずに済む
  • 家計の主導権が自分にある安心感が生まれる

先に貯めることは、我慢することじゃないんですよね。むしろ逆で、家族みんなの選択肢を守るための準備だと思っています。

結婚式の予算を削って夫のローンを返したあの日から、私の家計管理について夫は認識したと思います。夫は今でも笑いながらその話をします。でも私はこれっぽっちも後悔していません。あの選択が、20年間の借金ゼロにつながっているから。

やるからにはストイックに。その姿勢が、家計を守ってくれると信じています。
子供達にも大きな選択をした時に笑ってその道を応援してあげれるくらいの資金を準備しておこうと思っています。そのためにも地味にそしてストイックに準備していこうと思います。

家計全体の見える化には、マネーフォワードMEがおすすめです。
目的別の口座をまとめて確認でき、「家電備え貯金にいくら貯まったか」が一目でわかります。
→【「今月あといくら使える?」が1秒でわかる!共働き・子育て家庭のマネーフォワードME活用術

老後資金・教育費の積立についてはこちらもどうぞ。
→老後2000万円問題は40代共働きママには関係ない?今すぐやるべき準備と行動リスト 

→子どもの大学費用、いくらかかるの?奨学金と準備方法をまとめました

※ 本記事の内容は2025年5月時点の個人の体験をもとにしています。家計管理の方法は家庭の状況によって異なります。ご自身の状況に合わせてご活用ください。